1701回 会長挨拶

今日は事情がありましてゴルフの話はあまりしたくないんですが、少しだけさせて頂きます。13日の土曜日ですが、諏訪桐友会のコンペがチェルトの森でありまして、1日中、雨が降り続く中、参加しました。諏訪桐友会というのは、司法書士と土地家屋調査士が中心の会ですが、公証人さんも参加しますし、不動産鑑定士の敏臣さんも参加しました。いつもは弁護士さんも参加されて、諏訪RCの次年度幹事の北川弁護士もよく参加されますが、たまたまこの日は弁護士会のコンペと重なりまして、今回は参加されませんでした。問題の結果ですが、50・57トータル107という信じられないような大台を叩いてしまいました。原因は雨が降っていて気乗りしなかった、というのもありますが、その前の時も雨の中でしたが、93で回りました。原因は肩の痛みです。前の日の金曜日から、左肩が痛くなりまして、クラブを引いて上げるだけで痛く、一発目のドライバーからチョロ、パターさえ狙った所に打てず、距離も全然合いません。結局、「当たらず、寄らず、入らず」と3拍子そろって107という悲惨なゴルフになってしまいました。「会長は体調もゴルフも不調でした。」
さて、14日の日曜日は母の日でした。朝、宅急便でフラワーボックスと書かれた1mくらいの大きさの箱が届き、開けてみたら、赤いカーネーションの鉢植えが入っていました。「お母さんありがとう」と書かれていて、藤沢に住んでいる娘のあずさからのプレゼントでした。広子は大喜びで、早速、写真を撮ってラインで送っていました。いつまでも子供だと思っていましたが、成長したなと実感しました。いい母の日になりました。今年の父の日は6月18日の日曜日です。期待したいと思います。
あずさも早いもので大学4年生になり、今、就職活動をしています。今年の就職活動では、残業時間の少なさや休日数といった、働く環境を学生の積極的にアピールする企業が目立っているそうです。学生に有利な売り手市場が続く中、仕事がきつい、と見られると、優秀な学生を確保しずらくなっているためです。電通の女性新入社員の過労自殺問題を機に、学生の間で働き方への関心が高まっていることも背景にあります。4月下旬、金融大手オリックスが都内で開いた会社説明会では、連続5日以上の有給休暇を取った社員に、最大5万円の奨励金を支給する制度や、1日の所定労働時間を20分短縮して7時間にするといった、この4月から始めた働き方改革の取り組みも紹介されました。学生にとって残業時間の長さや休日数は就職先選びの重要な情報になっています。大学生を対象にした調査では、入社したくない企業のタイプとして「休日・休暇がとれない」は2001年の15%から25・7%に、「残業が多い」は2・9%から14・5%に上昇しています。「仕事が面白くない」は34%から21・6%に下がっています。仕事の内容より休日や残業を重視しています。就職人気ランキングでは、昨年1位だった電通は23位に急落していますし、社員の長時間残業が問題になった三菱電機も59位から143位となりました。逆に労働時間の短縮に取り組んだ味の素は15位から7位に順位を上げています。企業は従来、平均残業時間や休日数の情報の開示には慎重でしたが、開示する企業が増えてきました。残業時間を開示しないことで、逆に職場環境の悪さを隠しているのではないか、と学生から不信感を持たれるからです。
弊害も指摘されています。一つは業界ごとの人気の偏りです。最近、宅配問題で話題の流通業では、約30万2300人の求人に対して、就職希望者は2万6700人、建設業でも求人8万8500人に対し、希望者9400人にとどまっています。10人前後を採用したいのに、1人しか確保できない計算で、休日が少なく忙しい、と言ったイメージが影響しています。採用が予定通りにできなければ、長時間労働は解消されず、その結果学生からも敬遠される、という悪循環に陥る可能性が高まります。もう一つは、若い時から幸せに働いて、土日もゆっくり休養して、本当に中国やアメリカ、インドとの激烈な競争に勝てるのか、といった国際競争力を維持する点で懸念する声もあります。
日本政府は、日本人は今でも働きすぎだと主張し、残業時間の制限をはじめ、長時間労働の規制を含む「働き方改革」を推進しようとしています。安部総理も「モーレツ社員の考え方が否定される日本にしていきたい」と明言しています。しかし、今の日本の豊かさの礎を築いたのは、長時間労働を物ともしない高度経済成長期のモーレツ社員たちではなかったでしょうか。それを否定することは、日本のさらなる成長を諦めることにつながります。人生に目標を持たず、仕事は生活のための手段にすぎず、より福利厚生が充実していて、楽な方の仕事を選ぶ若者が増えています。ただ考えてほしいのは、働かないで、豊かさだけを得ることが出来るのか、ということです。豊かさは要らない、自分の時間がほしいというのなら、それでいいでしょう。しかし、働くのは嫌だけど豊かな生活がほしい、というのは、虫が良すぎますし、現実はそれほど甘くありません。
かつての日本人達が、寝食を忘れて働いた末に、今の日本の繁栄があります。それにあぐらをかいて「これからは一生懸命働かないようにしよう」などと言っていれば、あっという間に3流国に転落します。
働かざる者食うべからず。この言葉を忘れた時、そこに日本の未来はありません。

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Last Update:2017年06月19日