1702回 会報

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1702回 会長挨拶

日曜日ですが、茅野市民ゴルフ大会がチェルトの森で行われ、私も十数年ぶりに参加してきました。参加した、というより、同じ日に同じ場所で市民コンペがあったので、参加せざるを得なかった、というのが正直な所です。
さすが市民コンペだけありまして、100台の方もけっこういましたが、70台の方もゴロゴロいまして、私達の遊びのゴルフとは次元が違いました。
浜整之介さんも出ていましたが、38・33の71のアンダーで、ハンデもすごいです、-3・2。ハンデがマイナスです。普通はグロスからハンデの分だけ引かれてネットのスコアになりますが、ハンデがマイナスだと、ネットがグロスより多くなります。私が普段参加する、山田のコンペや諏訪桐友会のコンペではありえません。新しい発見をしました。
スコアより気になったのは、整之介さんが一緒の組で回っていた女性です。名前はメンバー表にも順位表にも書いてありましたので知っていますが、ここではあえて言いません。大変綺麗な方で、スコアも79でゴルフが上手な方で、どういう関係なのか、大変気になりました。できることなら、会長杯のコンペに特別枠で参加していただければ大変ありがたいので、整之介さんよろしくお願いします。
私の成績ですが、先週は雨も降っていて、肩も痛く、クラブを持ち上げるのがやっと、という状態で、107という悲惨なスコアでしたので、何とか、せめて90台で回りたいと思っていましたが、最終18番でトリを打ちまして、43・47のちょうど90。80台まであと一歩という、まずまずの結果に終わりました。賞品は何ももらえませんでしたが、おみあげに参加賞の明太子をもらって帰ってきました。私にとってゴルフは、スコアはあまり関係ありません。朝からビールが飲めて、楽しければそれで十分です。
同じ日曜日の夕方ですが、北朝鮮が又、ミサイルの発射実験を行いました。ここの所、毎週ミサイルを打ち上げています。間違って日本に堕ちてきたら、と不安になります。対するアメリカは原子力空母カール・ビンソンとロナルド・レーガンを日本海に展開し、いつ戦争が起きてもおかしくない、という危機的状況にあります。そんな中、韓国の大統領選挙では、南北融和を唱える親北朝鮮で反日の文在寅(ムンジュイン)候補が勝ちました。
なぜこの時期に親北朝鮮の候補が勝つのか、不思議に思う方も多いと思います。韓国の人は北朝鮮の脅威をそれほど感じていません。北朝鮮に対する、日本と韓国の国民の温度差は、全然違います。今にも北朝鮮のミサイルが降ってくるかのような騒ぎの日本とは違い、平和そのものです。
私達は北朝鮮のテレビで「アメリカを焦土にする」「日本列島を沈没させる」という激しい言い回しに驚きますが、韓国の人たちには聞き慣れた言葉です。
これまで「ソウルは火の海になる」という脅し文句を、何回も聞かされてきたからです。「ああ又言ってる」と言う感じです。
それより、韓国の若者にとって深刻なのは、就職難の現実です。韓国の若者のおかれた環境は苛酷です。韓国は日本と比べ物にならないくらいの学歴社会です。小学校から塾通いをしながら、ひたすら勉強。ここは日本と似ているかも知れませんが、有名大学に入ればそれでOK、とはいきません。韓国での安定した就職先といえば財閥です。サムスンやLG,現代などの財閥に入れるように、大学生は就職試験の勉強に力を入れます。
韓国の若者の失業率は9・8%。統計を取り始めた2000年以降最高の数字です。
ところが運良く財閥に入れても、経営陣になれそうもないと、40代後半には、肩叩きの憂き目に遭います。年金制度が十分には整備されていない韓国では、老後の不安がつきまといます。
こんな状況から韓国のことを「ヘル朝鮮」(地獄の朝鮮)という呼び方も生まれました。子供の頃から受験勉強に追い立てられ、いざ就職しても、いつ失職するかも知れない。ひたすら追いまくられるばかりで、社会にゆとりがなくなり、いじめが蔓延。自殺率も日本を抜き、世界ワーストレベルです。韓国を嫌ってアメリカに脱出する若者も増えました。若者たちの願いは安定した職場で働くこと、公務員志願者が激増しています。警察官の募集には応募が殺到、競争率45倍という異常な数値に達しています。
こうした若者たちの雇用への不安を、うまく掬い取ったのが文候補でした。選挙中、文候補は「当選したら雇用大統領になる」と宣言していました。政策の目玉は、5年間で約2兆1000億の財源で、公務員を増やし、81万人の雇用を作る、と言うものです。
絶望的な状況だからこそ、南北融和を唱え、雇用を生み出す、と宣言する候補に、若者たちは熱狂しました。
しかし、公務員を増やす、というのは、数年前のギリシャ危機を思い出します。ギリシャは選挙のたびに公務員を増やし続け、財政的に破綻しました。
文大統領は、本当に若者たちの願いを叶えることが出来るのでしょうか。

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1701回 会報

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1701回 会長挨拶

今日は事情がありましてゴルフの話はあまりしたくないんですが、少しだけさせて頂きます。13日の土曜日ですが、諏訪桐友会のコンペがチェルトの森でありまして、1日中、雨が降り続く中、参加しました。諏訪桐友会というのは、司法書士と土地家屋調査士が中心の会ですが、公証人さんも参加しますし、不動産鑑定士の敏臣さんも参加しました。いつもは弁護士さんも参加されて、諏訪RCの次年度幹事の北川弁護士もよく参加されますが、たまたまこの日は弁護士会のコンペと重なりまして、今回は参加されませんでした。問題の結果ですが、50・57トータル107という信じられないような大台を叩いてしまいました。原因は雨が降っていて気乗りしなかった、というのもありますが、その前の時も雨の中でしたが、93で回りました。原因は肩の痛みです。前の日の金曜日から、左肩が痛くなりまして、クラブを引いて上げるだけで痛く、一発目のドライバーからチョロ、パターさえ狙った所に打てず、距離も全然合いません。結局、「当たらず、寄らず、入らず」と3拍子そろって107という悲惨なゴルフになってしまいました。「会長は体調もゴルフも不調でした。」
さて、14日の日曜日は母の日でした。朝、宅急便でフラワーボックスと書かれた1mくらいの大きさの箱が届き、開けてみたら、赤いカーネーションの鉢植えが入っていました。「お母さんありがとう」と書かれていて、藤沢に住んでいる娘のあずさからのプレゼントでした。広子は大喜びで、早速、写真を撮ってラインで送っていました。いつまでも子供だと思っていましたが、成長したなと実感しました。いい母の日になりました。今年の父の日は6月18日の日曜日です。期待したいと思います。
あずさも早いもので大学4年生になり、今、就職活動をしています。今年の就職活動では、残業時間の少なさや休日数といった、働く環境を学生の積極的にアピールする企業が目立っているそうです。学生に有利な売り手市場が続く中、仕事がきつい、と見られると、優秀な学生を確保しずらくなっているためです。電通の女性新入社員の過労自殺問題を機に、学生の間で働き方への関心が高まっていることも背景にあります。4月下旬、金融大手オリックスが都内で開いた会社説明会では、連続5日以上の有給休暇を取った社員に、最大5万円の奨励金を支給する制度や、1日の所定労働時間を20分短縮して7時間にするといった、この4月から始めた働き方改革の取り組みも紹介されました。学生にとって残業時間の長さや休日数は就職先選びの重要な情報になっています。大学生を対象にした調査では、入社したくない企業のタイプとして「休日・休暇がとれない」は2001年の15%から25・7%に、「残業が多い」は2・9%から14・5%に上昇しています。「仕事が面白くない」は34%から21・6%に下がっています。仕事の内容より休日や残業を重視しています。就職人気ランキングでは、昨年1位だった電通は23位に急落していますし、社員の長時間残業が問題になった三菱電機も59位から143位となりました。逆に労働時間の短縮に取り組んだ味の素は15位から7位に順位を上げています。企業は従来、平均残業時間や休日数の情報の開示には慎重でしたが、開示する企業が増えてきました。残業時間を開示しないことで、逆に職場環境の悪さを隠しているのではないか、と学生から不信感を持たれるからです。
弊害も指摘されています。一つは業界ごとの人気の偏りです。最近、宅配問題で話題の流通業では、約30万2300人の求人に対して、就職希望者は2万6700人、建設業でも求人8万8500人に対し、希望者9400人にとどまっています。10人前後を採用したいのに、1人しか確保できない計算で、休日が少なく忙しい、と言ったイメージが影響しています。採用が予定通りにできなければ、長時間労働は解消されず、その結果学生からも敬遠される、という悪循環に陥る可能性が高まります。もう一つは、若い時から幸せに働いて、土日もゆっくり休養して、本当に中国やアメリカ、インドとの激烈な競争に勝てるのか、といった国際競争力を維持する点で懸念する声もあります。
日本政府は、日本人は今でも働きすぎだと主張し、残業時間の制限をはじめ、長時間労働の規制を含む「働き方改革」を推進しようとしています。安部総理も「モーレツ社員の考え方が否定される日本にしていきたい」と明言しています。しかし、今の日本の豊かさの礎を築いたのは、長時間労働を物ともしない高度経済成長期のモーレツ社員たちではなかったでしょうか。それを否定することは、日本のさらなる成長を諦めることにつながります。人生に目標を持たず、仕事は生活のための手段にすぎず、より福利厚生が充実していて、楽な方の仕事を選ぶ若者が増えています。ただ考えてほしいのは、働かないで、豊かさだけを得ることが出来るのか、ということです。豊かさは要らない、自分の時間がほしいというのなら、それでいいでしょう。しかし、働くのは嫌だけど豊かな生活がほしい、というのは、虫が良すぎますし、現実はそれほど甘くありません。
かつての日本人達が、寝食を忘れて働いた末に、今の日本の繁栄があります。それにあぐらをかいて「これからは一生懸命働かないようにしよう」などと言っていれば、あっという間に3流国に転落します。
働かざる者食うべからず。この言葉を忘れた時、そこに日本の未来はありません。

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1700回 会報

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