「諏訪鉱山について」
矢崎和幸 会員
諏訪鉱山開発の歴史は中世紀武田信玄が採掘したという説もあるが、明治になって本格的に始まった。日本が昭和初期から各戦争と関わり始めると、基幹産業である鉄鋼業は軍事能力拡充の中核となり、戦時統制と自給自足の強化により諏訪鉱山の重要性が増した。日本鋼管株式会社として労働者は米英捕虜、朝鮮からの徴用、学徒動員などにより増産体制をとった。鉱石の搬出は茅野駅と芹ヶ沢間に専用の鉄道側線10kmが設置され、SLC型にて行われた。その後、採算面からトラック輸送になった。
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Last Update:2010年11月24日