3月16日 会長挨拶

 大変なことが起こりました。11日の東日本大震災では、突然に襲ったM9.0の巨大地震で建物が倒れ、生死が分からないまま家族が引き裂かれました。その上、869年の貞観大津波以来1000年ぶりという予想を遥かに超える規模の大津波の来襲で、築いてきた生活も思い出も全て押し流されてしまいました。被災者の皆さんのために、私達一人々が出来るだけのことをしたいと思います。
 さらに今度は福島第一原発の事故により、放射能汚染の危機が迫っています。現在、日本では55基の原発が稼動中です。東海村の臨界事故は作業員が硝酸ウラニル溶液を沈殿槽に入れたために起きた人為的ミスですが、今回の福島は、アメリカのスリーマイル島、ソ連のチェルノブイリで起きた臨界事故に酷似しています。政府の対応、東電の報告、原子力安全・保安院の記者会見がのんき過ぎるように感じます。すでに、諸外国は事態を冷静に判断して、自国民の国外退去命令を発し、日本の農産物の検査を実施しています。私の心配が杞憂であるように祈るだけです。


Last Update:2011年03月16日