3月9日 卓話

「交換留学生のその後」
渡辺政子 様 (国際奉仕委員会 渡辺健太郎委員長 ご息女)
 お話をさせていただけること大変光栄に思いますとともに、まずは交換留学生として貴重な体験をさせていただきましたこと、茅野RCの皆様に心より御礼申し上げます。
 オーストラリアの留学では、話せない、聞き取れないということで最初の6ヶ月で人生で初めての挫折を味わい、そこへ親から「つらかったら帰ってきていいぞ」という電話をもらい、両親の有り難味を痛感し感謝の気持ちでいっぱいでした。帰国後は健康上の理由などで何度か転職したあと編集社に就職し、そこで同僚と二人でパンの会を設立(1996年)。集まってパンを食べるいうシンプルな会でしたが、そのきっかけとなったのは留学先のタスマニヤで食べたパンの味が忘れられない感動的なものだったからです。その後、こんなに美味しいパンが何処何処のパン屋さんで売られていますといったガイドブックを出版したり、航空会社や旅行会社との協賛で海外にパンとチーズとワインを楽しむといった企画で、フランス・イタリア・ドイツなどへも行くことも出来て、会も会員数が数千人という大規模なものになりました。その当時は毎月文書による情報伝達でしたが、徐々にインターネットなど情報伝達のスピード化が進むにつれて会員数が徐々に減少し始めました。経営に疎い私は、父親から現在の経営内容を聞かれ「会員数が3000人を割り込んだら赤字になるぞ」と指摘され、2004年には現実となり、翌年には素直に会を解散しました。
 でも、貴重な留学という体験をさせていただだいたことで、何か一つのことに精通しているとそれがコミニュケーションの媒体(ツール)となり、多くの人と繋がることができるということを学ばせていただきました。これは私にとって本当に人生の宝物といえると思います。
 最後にもう一度ロータリーの皆様、そして両親に感謝し心から御礼を申し上げたいです。
 「本当に有難うございました。」


Last Update:2011年03月09日