5月16日 会長挨拶

 岡谷クラブ、岡谷エコークラブ、諏訪湖クラブと茅野の4クラブ計17名のツアーでRIバンコク国際大会に行って来ました。5/6本会議は、午前午後の2部制で開催され、第1部にはタイ王国のチューラポーン王女が来賓として出席されました。
 本会議の翌日、世界遺産の街アユタヤに行って来ました。昨年秋からの洪水で大被害を受けた、ロジャナ工業団地アユタヤにクライアントが進出していて、その工場を見て来ました。
 タイは、最近アジアのデトロイトと呼ばれています。ホンダがロジャナ工業団地の洪水で、大きな被害を受けたことは世界中で大きく報道されました。タイの自動車産業は、他の国(中国、アメリカ等)と少し事情が異なります。それは、完成車の輸出を主目的として繁栄している点です。他は消費地への工場進出ですが、タイの場合は初めから輸出目的の進出です。日産のマーチが全量タイ製であることは有名です。
 タイ政府は、税制面で大きな優遇策を用意して(8年間の法人税免除等々…)、国の積極的な支援で工業団地をつくっています。見に行ったロジャナ工業団地も、タイ政府と日本の商社の合弁事業での開発と聞きました。もうひとつの自動車産業集積の原因は、部品調達の利便性です。工業団地の整備による外資系企業の誘致策によって、日系を中心に多くの外資企業が拠点を設けていて、自動車生産に必要な部品のほとんどをタイ国内で調達できる構造になっています。アジアの優等生タイの一面を見て来ました。今後も注目していきたいと思っています。


Last Update:2012年05月16日