今日5月30日は、30回目の結婚記念日です。お花をいただきました。ありがとうございました。30年の間に、子ども3人孫3人ができて、2人が8人になりました。人口増加にだけは貢献しています。
ヨーロッパ情勢が大変な状況が続いています。フランスとギリシャの選挙で、財政緊縮路線が国民から反発を受けています。ドイツとギリシャは第二次大戦の交戦国で、1941年4月にアテネはドイツ軍によって陥落し、終戦までギリシャは占領されていたという歴史を持っている。ギリシャの対ドイツ国民感情はこの時の影響もある、という記事を見ました。マーケットの大方の見方は、ギリシャの破綻は織り込み済みのように伝えられています。一部には、ドイツはギリシャをつぶしてEUの覇権を握ることをねらっているという見方もあるそうです。次はスペインが不安視されています。ギリシャはEUの予算負担率で1.9%、スペインは9.9%、イタリアは13.7%(3位)。スペインにまで混乱が広がると影響はかなり大きくなりそうです。
日本の状況はどうか。平成24年度予算で、税収42兆円、国債発行44兆円、合計90兆円です。税収を上回る国債発行によって賄われています。24年度末の公債残高は709兆円の見込み。国債の平均利率を1%で計算すると利払いは7兆円、これがスペイン国債の6.5%になると46兆円で利息だけで税収を上回ることになります。GDP比200%の公債残高をかかえて相当危ない状態、もちろん数値指標ではEU加盟も不可の状況です。財政再建は緊急の課題であることは大方の理解が一致しているのですが、「増税の前にやるべきことがある」というのが反対論の中心です。デフレ脱出、行政改革、歳出削減、社会保障改革等々。しかしこれらの反対論の条件が整うのを待っていたら絶対に増税は出来ない状況です。「2014年4月に8%、2015年10月に10%」という2段階引き上げが法案の中身ですが、これを今決めて、それまでの間にデフレ脱出や歳出削減をしたらどうかという論説が日経新聞にありました。私も、消費税引き上げ前の特需も当て込んで、この方法は十分検討に値すると思っています。ヨーロッパの状況を見ていると、日本も決断しなければいけない時と思えてなりません。
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Last Update:2012年05月30日