1612回 会長挨拶

皆さんこんにちは、22日の日曜日ガールスカウト長野県連盟結成50周年記念式典が、松本市音楽文化ホールで開催されました。支援団体等が表彰されるということでご招待を受け出席してきました。多くの団体・個人が表彰されましたが、諏訪グループでは、茅野クラブの他に岡谷クラブ・岡谷エコークラブ・諏訪大社クラブの4クラブが表彰されました。

ガールスカウトは保育園の年長さんからすべての年代の方が対象です。ステージは全員女性で小さい子供が多くて、可愛らしくて、華やかな式典でした。

春は「春眠暁を覚えず」という有名な言葉があるように、寝心地が良く寝過ごしてしまうという意味で、良く寝むれる季節ですが、最近の日本人は長時間労働、夜勤の増加、ストレスなどから睡眠時間は短くなり、世界でも1、2位を争う「眠らない国」になってしまいました。

就寝する平均時間は、1941年には午後10時50分だったのが、年々遅くなり2000年には、午前1時になっています。

日本人の平均睡眠時間は7時間50分で、韓国に次いで世界第2位の短さで、よく寝ているフランス人に比べると1時間も短く、「日本人全体が慢性的な睡眠不足に陥って、そろそろ限界に近づいている。社会全体の問題として考えなければならない」と警鐘をならす医療関係者もおります。
「睡眠不足からくる集中力、パフォーマンスの低下、さらには交通事故や産業事故などにも関係しています」と指摘され、経済的損失の推計が、年間約3兆円を超えるという数字もあります。
こうした睡眠習慣の夜型に加え、深刻な睡眠障害も増えています。「不眠に関する意識と実態調査」を行ったところ、約4割の方に不眠症の疑いがあったようです。
不眠症とは「寝付きが悪い」「夜中に何度も目が覚める」「朝早く目が覚め、ぐっすり眠った満足感がない」ことなどにより、さまざまな精神・身体症状が起き、生活の質が低下することをいいます。
「8時間ぐっすり眠りたい」といいますが、年齢が高くなるにつれ、基礎代謝や、日中の活動量の低下などから長時間眠れなくなります。60代後半では6時間眠れば十分だそうです。

ポイントはこの睡眠をどの時間帯でとるのかということで、午後5~10時は覚醒しやすい時間帯は、「睡眠禁止ゾーン」といわれています。

早い人で午後7時、普通でも8時、9時には布団に入って、眠れずもんもんとしている方もいるようですが、この時間に寝たら、夜中に何度も起きたり、朝早く目が覚めたりするのは当たり前のことのようです。
このため、睡眠指導として(1)早寝(2)布団に長時間いること(3)昼寝の3点を禁止しています。これを守るだけで6時間ぐっすり眠れるようになる方は多いようです。

 

 

 

 

ただ寝るということですが、睡眠の質が高くなれば、生活の質も上がって来ます。脳がしっかり休むと集中力が高まるほか、記憶が整理されます。そのため、嫌なことがあっても「たいしたことじゃない」と考えることができ、ストレスがたまりにくくなります。

また、最近では高血圧やガン、肥満など、生活習慣病の疾患リスクが低くなるだけでなく、認知症予防にもなることがわかっています。

不眠症と感じている方が、いるようでしたら医療機関また寝具の専門家に相談して、質の高い睡眠を考えてみてください。


Last Update:2015年03月25日