1718回 会長挨拶

みなさん、こんにちは
今日は、カバナ-補佐を招いてのカバナ-補佐訪問例会です。
丸山カバナ-補佐ようこそ、お越しくださいました。よろしくお願い申し上げます。
今日は、茅野ロ-タリ-クラブが寄付金を実施している、「ロ-タリ-財団」と「米山奨学事業」がありますが、今日は「米山奨学事業」について、お話をしようと思います。
この米山奨学事業とは勉学・研究のために日本に在留している、外国人留学生に対し、日本全国のロータリアンからの寄付金を財源に奨学金を支給し、支援する事業です。本年度、当クラブには、諏訪東京理科大学に留学している「王爽さん」が米山奨学生になりますが、中国から、日本の米山奨学生になるのは、いくつもの試練があり、大変難しいことです。諏訪東京理科大の奥原教授も言っていましたが、「王さんは近年まれにみる優秀な生徒」さんだと言っていました。
この米山奨学事業が発足したのは、日本最初のロータリークラブの創立に貢献した実業家、米山梅吉氏の功績を記念して「米山奨学事業」が発足しました。1952年に東京ロータリー・クラブで始められこの事業は、やがて日本の全クラブの共同事業に発展し、1967年、文部省(現在の文部科学省)に許可され、財団法人ロータリー米山記念奨学会となりました。
奉仕の人、米山梅吉氏は、幼少にして父と死別し、母の手一つで育てられました。16歳の時、静岡県長泉町から上京し、20歳で米国へ渡り、8年間の留学生活を送りました。帰国後、文筆家を志して勝海舟に弟子入りしますが、友人の薦めで三井銀行に入社し常務取締役となり、その後、三井信託株式会社を創立し、取締役社長に就任しました。
米山梅吉氏の生涯は、「何事も人々からしてほしいと望むことは、人々にもその通りせよ」、また、「他人への思いやりと助け合い」の精神を身もって行いつつ、そのことについて、人には多くを語らず、人に知らせず、行う人でした。
また、世界の平和を願って、「今後、日本の生きる道は平和しかない。それをアジアに、そして世界に理解してもらうためには、一人でも多くの留学生を迎え入れ、平和を求める日本人と出会い、信頼関係を築くこと。それこそが、日本のロータリーに最もふさわしい国際奉仕事業」だと、人々に熱く語り、この世を去りました。
来月、11月は「ロ-タリ-財団」「米山奨学事業」月間です。会員ひとり、ひとりのご協力を節にお願いし、会長挨拶と致します。ご清聴ありがとうございました。

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Last Update:2017年11月06日