1645回 会報

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1645回 会長挨拶

 本日はクリスマス例会ということで、大いに楽しんで頂きたいと思います。昨年の会長はサンタクロースの話をしましたので、今年はトナカイの話をしたいと思います。
 ソリはトナカイが引くものだと思っていましたが、初期はトナカイではなく、サンタクロースはプレゼント入りの大きな袋を持って、ロバや馬に乗って子ども達の家を回っていたそうです。
 いろいろな説がありますが、サンタクロースのモデルは「セント・ニコラス」だと言われており、それがなまって「サンタクロース」と呼ばれる様になったそうです。サンタクロースがセント・ニコラスに変わって登場してくるのが19世紀の初頭の頃であり、それまでは「馬に乗った、いかめしい聖人」としてのセント・ニコラスのイメージが強かった様です。
 脇役的なイメージのトナカイですが、実はちゃんと名前があるそうです。8頭立てのソリを引っぱるトナカイ達の名前は、先頭から順番に①ダッシャー(突進者)②ダンサー(踊子)③プランサー(威勢のいい)④ヴィクセン(口やかましい女)⑤コメット(彗星)⑥キューピッド(恋愛の神)⑦ダンナー(雷)⑧ブリクセン(稲光)という名前です。ニューヨークに住んでいた神学者のクレメント・クラーク・ムーアが、今から約200年前の1822年に、自分の子供たちのために作った「聖ニコラスの訪問」という本の中で、初めて8頭のトナカイがソリを引いて、空を飛ぶ事を書いたそうです。
 次にトナカイは、雄か雌かについて考察してみたいと思います。トナカイの雄は春先に角が生え、秋から冬にかけて抜け落ちます。従って、雄はクリスマスには角がありません。一方、雌は冬になると角が生え、春から夏にかけて抜け落ちるため、クリスマスの時には角が生えた状態になります。サンタクロースを引くトナカイには角がありますので、雌だということが考えられます。しかし、去勢された雄のトナカイの角はクリスマスでも残っていますので、結論的にいうと、サンタのソリを引いているのは、雌のトナカイ若しくは去勢された雄ということになります。
 最後になりますが、童謡【赤い鼻のトナカイ】の原作となった1939年【ルドルフ赤い鼻のトナカイ】には「ルドルフ」という、赤い鼻を持った9頭目のトナカイが登場し、彼は赤い鼻から赤外線を放っており、そのため夜でもサーチライトが不要だったそうです。DSC03742

1644回 会報

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1644回 福島副会長挨拶

 鹿島建設関係に渥美財団があります。私が昭和50年に入社した時の鹿島の社長が渥美健夫、その遺族である奥様(鹿島守之助の長女)と御嬢さんが創設された、日本の大学院に在籍し、博士論文執筆中の留学生に奨学金を支援する財団です。毎年7月にチェルトの森蓼科フォーラムにおいて留学生や留学生OBが3日間の合宿を開催します。その中に謝志海という30代前半の元中国人留学生がおり、10月29日に中国政府が発表した一人っ子政策廃止に関するエッセイが手元に来ましたので、ご紹介したいと思います。謝君は早稲田大学大学院アジア太平洋研究科博士課程で学んでいました。米山奨学生の王明宇君も1989年生まれの一人っ子です。 このエッセイからは、政府の情報統制が行き届いた中国の若者が国外に留学し、外から中国を客観視すること、或いは視野が広がることが見て取れ、改めて留学・奨学金制度がいかに有用であるか感じた次第です。DSC03724

1643回 会報

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