1640回 会報

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1640回 会長挨拶

今日は日本のラグビーの話をしたいと思います。私自身はラグビーにはあまり興味がありませんでしたが、ラグビーワールドカップの試合を見て好きになりました。
ラグビーワールドカップ2015のグループBの開幕戦で、Wカップで2回優勝したことのある南アフリカ代表に34-32で勝利し、「ワールドカップ史上最も衝撃的な結果」「スポーツ史上最大の番狂わせ」と報じられ、その後サモアとアメリカに勝利しました。
このことについて、約1ヶ月前のTBS系のサンデーモーニングの「風をよむ」のコーナーで「エディーヘッドコーチの苦言」と題し、ラグビー日本代表のエディー・ジョーンズヘッドコーチが残した発言をもとに、日本社会の特性についてまとめた番組を見ました。ジョーンズ氏は「ラグビーワールドカップ2015」から帰国後の記者会見で、チームの健闘を称える一方「規律を守らせ従順になるためだけの指導が行われている」と語り、こうした日本のラグビー文化が選手たちの能力発揮を阻んでいると指摘しておりました。
又、ジョーンズ氏を取材した経験のあるスポーツライターの生島淳氏は、「集団主義」「目標に対して従順に勤勉に頑張っていく姿勢」が今までの日本ラグビーを支える価値だったとコメントしました。生島氏によると、ジョーンズ氏がそうした不合理な精神性を離れて「自分の判断・表現力を磨いていかないとダメだ」と選手たちを指導していたと発言しました。
ここから番組はラグビーの話題を離れ、日本社会一般についての問題提起へと移ります。不満があっても会社のために頑張り通すという日本人の精神性が、高度経済成長期の日本を下支えしてきたという主旨でした。ここで登場した一橋大学大学院の山岸俊男特任教授は、日本社会は上から与えられた規則に従うことでしか社会秩序を構築できなかったと語り、その「典型が(戦前の)軍隊」だと指摘。ジョーンズ氏の苦言は日本社会全体に通じるとし、これからは自分たちで創意工夫する生き方が必要であると訴えていました。番組のコメンテーターの姜尚中(カンサンジュン)氏もこの見解に同意し、集団主義的な価値観が旧来の日本では上手くいっていたが、現代はあちこちで「モラルハザード」を起こしていると指摘。さらに安倍政権の掲げる「一億総活躍社会」とはその典型であり「無理がある」と批判し、「もうひとつの日本を目指す段階にきている」と訴えていました。
戦後70年となった日本ですが、そろそろ変わる必要があるのではないかと思えて仕方ありません。本日は若者代表の斉藤さんにお越し頂いており、今の若者観をお聞きしたいと考えております。本日は斉藤さんどうぞ宜しくお願いします。
以上で会長の挨拶としたいと思います。
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1639回 会報

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1639回 会長挨拶

 本日はRI財団・米山奨学会委員会の担当例会ということで、本年8月29日のロータリー財団セミナーに行ってまいりましたので、ご報告させて頂きます。本日の例会内容と重複するかもしれませんが、グローバル補助金について、本年度の発足当時不明だった事項の説明をさせて頂きたいと思います。
 まず、私たちが寄附しているロータリー財団の基金は4つの事項に使用されます。まず①ポリオプラス、②ロータリー平和フェローシップ、③補助金(この中には地区補助金、グローバル補助金)、④ロータリー学友、の4つであります。
 このうちグローバル補助金についてお話ししたいと思います。今、具体的な課題として、フィリピンに図書館を作りたいがロータリークラブで応援してくれないか、という要請が来ております。この様な場合に、ロータリー財団のグローバル補助金を使えるかどうかの検討をする場合には、いくつかの要件があります。グローバル補助金は、戦略的な観点から大きな影響をもたらす、地区やクラブの活動に使用できる補助金です。要件としては、ロータリー財団がかかげる重点分野に該当すること、内容については後で申し上げます。もう1つは、持続可能かつ測定可能な成果をもたらすことであります。又、グローバル補助金の場合、プロジェクトの予算は最低30,000ドル(約360万円)以上である必要があります。この重点分野ですが、クラブ計画書を作成すると時に、月間目標が例年と大きく異なっておりました。9月は基本的教育と識字率向上月間、10月は経済と地域社会の発展月間、12月は疾病予防と治療月間、2月は平和と紛争予防、紛争解決月間、3月は水と衛生月間、4月は母子の健康月間の6項目であります。この月間目標と重点分野が一致します。この重点分野に該当しないとグローバル補助金はおりないということです。
 以下重点分野ごとの事業について説明致します。
1.平和と紛争予防/紛争解決
 ・紛争予防と仲裁に関する、若者(将来リーダーとなることが望まれる人)
を対象とした研修の実施
 ・紛争地域における平和構築の支援
2.疾病予防と治療
 ・地域社会の医療従事者の能力向上
 ・伝染病の伝播を食い止め、非伝染病とそれによる合併症を減らすための、 疾病予防プログラム
3.水と衛生
 ・地域社会における安全な水の公平な提供、衛生設備や衛生状況の改善
 ・持続可能な水設備と衛生設備の設置、資金調達、維持管理を地域住民が
  行っていくための能力向上
4.母子の健康
 ・5歳未満の幼児の死亡率と罹患率の削減
 ・より多くの母子に対する基本的な医療サービスの提供、保健従事者を
対象とした研修、保健ケアの提供
5.基本的教育と識字率向上
 ・地域社会で基本的教育を普及し、識字能力を高めるためのプログラムを
支援し、地域社会の参加を促進
 ・地域社会における成人識字率の向上
6.経済と地域社会の発展
 ・貧困地域の経済発展を目的とした、起業家、地域社会のリーダー、地元
団体を含む地域ネットワークの向上
 ・雇用創出
 次に2つ目の要件である持続可能性ですが、ロータリー財団では、「補助金がすべて使用された後にも、地域社会の継続的ニーズを満たすために、プロジェクトがもたらした影響を長期的に持続できること」と定義しています。
 最後になりますが、グローバル補助金の活動は、2つのクラブ又は地区が提唱し、活動を実施する国・地域にあるクラブ、又は地区、その地域にクラブがない場合だと思いますが、実施国・地域外にあるクラブ、又は地区が提唱者となることが必要の様です。
 現在、前記案件について、地区で検討をしている様に聞いておりますので、進捗状況について又、ご報告させて戴います。
 以上、会長挨拶とさせて頂きます。
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1638回 会報

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