1月16日 クラブ協議会

茅野市長  柳平千代一 様

 最近私は、行政運営にも参考になる1冊の本と出合った。本の紹介を兼ねながら今後の街づくりの取り組みを述べてみたい。本の題名は「新しい市場のつくりかた」(著者三宅秀道)、東洋経済新報社から出版されている。市の職員用に50冊購入し、全職員に購読をしてもらう。内容は「日本は技術力で勝って、ビジネスで負けた」。高い技術力と優れた商品が何故売れないのか、原因はどこにあるのかを問題提起している。まず物を売るには文化を創造する事が必要である。優れた技術があっても商品は生まれない。技術があっても環境開発をしていかなければ商品は売れない。商品を売るには「市場創造の4フェーズ」がある。
・問題開発
・技術開発
・環境開発
・認知開発
があり、いかに文化を創り出すかが求められる。
 行政に於いても文化の創造が必要である。例えば縄文文化が沢山ある中で、茅野市の尖石遺跡は考古学の世界では最高の位にある。縄文文化や縄文時代の精神をも現代社会に発信、普及出来れば茅野市のPRにもつながる。今後の行政は、民間の事業の取組方も参考に発想の転換が必要。
 市の事業として商業関係の取り組みでは昨年盛況であった「そば祭り」も今後県内外からの誘客を積極的に行うならば、開催場所等も検討していく必要がある。農業関係では湯川「八ヶ岳エリア」に「夏秋いちご」のハウスが完成、茅野市の苺ブランドとして育てたい。観光面では「白樺、車山エリア」にジョギングロードを整備し、スポーツと観光の融合をPR、「蓼科エリア」では、彫刻の森の無料開放、湖畔の整備等を進める中で健康をテーマにPR。商業関係の取組みである「縄文の里エリア」を含め、4つのエリアで茅野市を大いにPRしていく。市の財政が厳しい中において、考え方と発想の転換により文化を創造し、元気な茅野市を創っていこうと考えます。


Last Update:2013年01月16日