11月30日 会長挨拶


 先週の水曜日は祭日で、ロータリーは法定休日でした。このお休みを利用して、中国・大連へ行って来ました。6月に天津へ帰った郭さんも来てくれました。八十二銀行等の7地銀と大連市政府共催の「2011大連-地方銀行合同ビジネス商談会」に昨年に続いて参加しました。
 商談会の前日、輸出加工区にあるクライアントと、保税区の会社、開発区の会社、郊外の会社と4社を訪問・視察してきました。いずれも日本側の独資での現地法人です。輸出加工区の会社は、総経理以下全員中国人、保税区の会社は日本人総経理1名+社員300名、主に進出大企業向けの開発区の会社は、日本人総経理+30名、郊外の会社は、日本人総経理他1名+社員50名。一番元気が良いのは全員中国人の会社でした。
 大連進出企業は転換点に来ていて、悩んでいる企業が多いと感じられました。
①中国人社員の人件費が上昇していて、進出当初の安い人件費で日本向けやアメリカ向けの製品のコストダウンを図る目的が難しくなっている。
②日本人駐在員のコストが大幅上昇していて限界にきている。「北京市で年金負担額年80万円程度」(日経1面)
③進出を誘われた大企業(CANON,PANASONIC,NIDEC等)の1進出先での風向きが変わっても、中小企業は一 緒に対応出来ない。
④中国国内市場向けのビジネスは相当に難しい。
 M&A的な投資採算、投資回収計算の尺度が必要だと感じています。進出から撤退まで、総投資-総回収(キャッスベースでの純回収額)、総収益ー総費用(本社への寄与額ベース)で評価する手法が必要です。
 柳澤会計では、中国関連ビジネスも進出企業の日本企業との商談も1件も実っていませんが、引き続き中国ビジネスをしっかり見守っていきたいと思っています。


Last Update:2011年11月30日