2月13日 会員卓話

「アジアの中の日本」茅野市精密工業連合会タイ視察報告  勅使川原一幸 会員

 アジアについての話を聴いたり、話したりしている内に、アジアのGDPを上げているのは日本じゃないかと最近は思っています。大企業がアジアに進出するのは世の流れだと思いますが、小企業はどうかというと難しいというか無理だと思っています。資本力が無いので海外での資金調達も親会社保障が必要ですし、現地の方々との言葉のコミュニケーションの問題もあり、特にお金の管理は大変だと思います。
 各国の労働力人口構成ではタイ・中国は高齢化社会に入っています。一人当たりGDPではマレーシアがかなり高くなっていて、しばらくは右肩上がりが続くと思います。これは日本企業の海外進出によるところが大きいと考えています。各国の名目GDPでは分かり易く、韓国は東京都と同じ程度、インドネシアは大阪府と愛知県を足した程度、マレーシアは長野県の3倍、フィリピンは千葉県、タイは神奈川県と同じ程度です。また、耐久消費財普及率では東南アジアは50%に満たない品目も多く、これからという感じです。各国とも最低賃金は毎年上がり、日本からの進出企業はかなり苦慮しているようです。


Last Update:2013年02月13日