2月8日 小尾副会長挨拶

 みなさんこんにちは。今日は栁沢会長が職業奉仕で欠席という事ですので、私が代わりに挨拶という事になりました。
 立春も過ぎ、暦の上では春という事になりましたが、今年はいつもの年よりも、うんと寒い年だと思います。その寒さのお陰で先週から今週の初めには「御神渡り」が4年ぶりに確認されました。世相は明るい兆しということで、ホントに期待したいと思ってます。私達が子供のころは、諏訪湖ではスケートが出来たし、ワカサギの穴釣りも出来て、戦車が走ったという話も聞いたことがあり、御神渡りももっとせりあがってたように思います。今よりも諏訪湖の水質が良かったり、寒くて氷やすかったのかなと思います。
 話は変わりますが、最近店に来る人と昔の風習といいますか、習慣が無くなったという話をします。昔の風習・習慣が伝わらなく、私達が小さい頃に普通にやっていたことが、忘れられてしまっています。1年中何かしらあるとは思いますが、特にお正月は伝統行事が多く、我が家では1月2日は芋汁を食べると決まっています。子供はそんなことしているのはウチだけと言っていますが、皆様の家ではいかがでしょうか?
 6日はカニの歳とりといって、「かに」と書いた紙を家の入り口などに邪気を祓ったり、無病息災を願ったりしました。昔は本当に沢ガニを取ってきていたようですが、現在は紙にカニと書いて貼っているようです。鬼がカニの爪を嫌って入って来ないということらしいですが・・・
 小正月にはこの辺はどこでも「どんどん焼き」がありますが、15日の成人の日が第二月曜日になってから、14日にやらない所もあるようです。また2月の3日の節分の日でしたが、私の店に薪を1束買いに来たお客様がいました。お客様に薪を渡しながら1束だけというので不思議に思い、この薪は何に使うかと聞いてみましたら、「炭で横線を引いて鬼封じをする」と言っていました。本当に最近は見なくなり久しぶりに聞く話だなと思いました。しばらく話をしましたが、どうも線の数などに決まりは無いようで、この茅野の狭い中でもいろいろなやり方があって、場所によって線の数が違うようだと言っていました。
 先程も言いましたが、カニの爪を嫌ったり、薪に書いてある横線を数えて今日は日が違うと言って帰ってしまう鬼も、やさしい鬼のような気がします。
他にも節分には、ヒイラギにイワシの頭を刺して、魔除けをする所もあるなど言っていました。
 ところで今日は2月8日で「事八日」になります。本来は12月8日と2月8日とも事八日といって、農作業の終わりが12月8日、始まりが2月8日という事だったらしいのですが、私の知る限り山浦といわれる地域には、道祖神に「あんころもち」をつけて、無病息災をお願いするという風習があります。実際、私も小さい頃母と一緒に道祖神にあんころもちをつけにいきました。早く行かないと、ということで朝早く行った記憶があります。今朝、上古田の道祖神を見てきたら、山浦といわれるところを中心にいろいろな習慣や風習、また方言がたくさんありました。こんなことを村の仲間と思い出しながら、伝えていけたらいいなと考えております。
 最後に、今日は国際交流委員会の例会です。委員会の皆様宜しくお願いします。以上で挨拶とします。ありがとうございました。


Last Update:2012年02月08日