3月6日 会員卓話

「会社法について」  北澤平吉 会員
これまで会社に関する法律は、商法特例法等、様々な法律に分散しており、一つの法律にまとまっていませんでした。平成18年5月1日から「会社法」が施行されました。
1.会社法の概要
・なぜ会社法の大幅な見直しが行われたのか。
会社法制に関する従来の商法、有限会社法等は、片仮名の文語体で表記されており、解りにくい為、最近の社会情勢の変化に対応する為に各種制度を見直し、国民に解りやすくするため、平仮名・口語体のものにしたうえで再編成をした。
・会社法の改正点はどのようなものか。
(1)利用者の視点に立った会社類型の見直し
□株式会社と有限会社を1つの会社類型(株式会社)として統合
□設立時の出資額規制の撤廃
□合同会社の新設
(2)会社経営の機動性・柔軟性の向上
□組織再編成に係る規制の見直し
□株式・新株予約権・社債制度の改善
□株主に対する利益の還元方法の見直し
□取締役の責任に関する見直し
(3)会社経営の健全性の確保
□株主代表訴訟制度の合理化
□大会社における内部統合システムの構築の義務化
□会計参与制度の創設
□会計監査人の任意の範囲の拡大
(4)特別精算制度の見直し
□親子会社等の管轄の特例創設、協定の可決要件の緩和等他
2.株式会社の期間設計
3.特例有限会社と株式会社
4.取締役と監査役の比較
5.役員の責任
6.各種訴え
等の詳細な説明がありました。


Last Update:2013年03月06日