諏訪中央病院 濱口 實 院長
先生は信州大学を経て聖マリアンヌ医大で18年、20年前に諏訪中央病院に主に外科医として勤務され、現在院長としてご苦労されているそうです。
今日は、医療制度に関わる卓話をいただきました。医療崩壊は病院崩壊であり、小泉政権時代に5年間で2000億円の医療費を削減するとされた以降、病院経営が厳しくなったそうです。追い打ちは医師不足で、2003年に医療事故が大きくマスコミにより流され、医師から初めて医療事故による逮捕者が出た事もあり、若い医師が医療に消極的になった事。2004年の新しい臨床研修制度により、研修医が大学に残らず大学で人手不足が生じ、出向していた人材を引き揚げてしまった事による各病院での常勤医が少なくなってしまった事が大きな原因だそうです。しかし、昨年あたりからこの状況は改善が見られ始めたそうです。
今後は、どの部門の専門医がどれだけ必要なのかに対応できるかが大切になるようです。諏訪中央病院では「断らない救急医療を目指す」という事でER型+総合医療を確立していくそうです。
その他、老人医療費の無料化により、医療費が膨大に増えた事、医療費亡国論、医師の定員不足、特定健診、医療の国民負担率のお話等をしていただきました。
えー医療についての知識不足で追い付いて行けない部分がありましたが、本当にありがとうございました。ちなみに私は働けなくなったら死を自然のまま受け入れる気でおります。自己治癒力を超えたら大人しく去ろうと・・・。(あくまで私ごとですが)
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Last Update:2012年04月11日