4月16日 会長挨拶

 今日は石田会長が体調不良のでお休みのため、私が会長の代役を務めさせて頂きます。
 私が司法書士という今の仕事を始めて、もう少しで27年になります。不動産売買の登記をメインに登記の仕事をしているわけですが、登記の世界も時代とともに大きく変わりました。
 不動産登記法や会社法などの大きな法改正もありましたが、一番大きく変わったのは、法務局がコンピューター化されたという点です。
 皆さんにもお馴染みの登記簿謄本ですが、以前は縦書きでしたが、今は横書きです。形だけでなく、法務局には管轄がありまして、前は諏訪の土地の登記簿謄本は諏訪の法務局でしか取れませんでした。例えば、東京の新宿の土地の登記簿謄本を取ろうとしたら、新宿の法務局でしか取れませんので、郵送で取り寄せるしかありませんでした。今は諏訪の法務局へ行けば、沖縄から北海道まで、全国どこの土地の登記簿謄本も取ることが出来ます。さらに、わざわざ法務局に出向かなくてもインターネットを使えば、事務所に居ながら、パソコンで日本全国の登記簿謄本を取る事が出来ます。これは本当に便利になりました。
 もう一点紹介しますと、以前は土地を買ったりして登記すると、法務局から登記済権利証、いわゆる権利証が発行されました。それを命の次に大事だといって後生大事にしている人もたくさんいたわけですが、今は権利証はありません。代わりに登記識別情報という暗証番号をくれるようになりました。 色々と変わってきているわけですが、一番変わったのは私の仕事に対する姿勢であり、熱意です。
 仕事を始めた頃は、どんなに複雑で難しい仕事でも真剣に一生懸命やりました。面倒臭いから出来ませんなんて事は決して言いませんでした。しかし、私も来年には60になります。年には勝てません。心技体の気力と体力が年と共に衰えてきたように思います。最近では、複雑で面倒臭い仕事は北澤平吉君を紹介するようにしています。後輩を育てることも大切な事です。今までは仕事が一番、お客様が最優先の生き方でしたが、そろそろ自分が一番、家族が二番、仕事はその次位のスタンスでいいのかな、と思っております。無理せず、ストレスを溜めず、自分の出来る範囲で細く長く司法書士を続けたい、と思っていますので、今後ともよろしくお願い致します。


Last Update:2014年04月16日